Implant : インプラント治療
CASE 1 前歯 インプラント 審美 (骨再生療法GBRの必要性を認めた難症例)
主訴
上顎右側中切歯が痛く咬めない。埋伏歯があり以前から埋伏歯の抜歯を希望していたが、 |
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埋伏歯抜歯をまず行った(右写真)。 抜歯時所見から、自然治癒による骨再生の可能性を期待し 8ヶ月待期してCT診査を行った(上CTイメージ)ところ、残念ながら、 インプラント可能な骨性治癒は行われなかった。 もう一度、ブリッジ等の治療手法を本人と家族と徹底的にDiscussionしたところ、 インプラントによる治療を強く希望された。 シビアーなCaseであることを前提にGBR(骨再生療法)後インプラント応用することになった。 |
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上顎両犬歯は埋伏していて、 右上中切歯と左上側切歯に重なりあっている事がX-rayで認められる。 そして、上顎前歯は通常よりも短根傾向が著しいので ブリッジを想定した場合は長期的安定に疑問が存在する所見である。 原因は乳歯列から永久歯列への交換期の偶発的な問題が考えられるが定かではない。 |
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Implant placement に先立ちChin bone graft併用のGBRを Gore membraneを使用して行った。左写真は骨再生後membraneを除去する直前の状況。 |
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続いて、Implant placement時。 充分な新生骨と軟組織のサポートになるオーバーコレクトされた人工骨にImplantが囲まれていて理想的に配置されている。 | |
最終補綴装着後7ヶ月時の正面観写真で 中切歯間の歯間乳頭歯肉のさらなる再生が促されていて経過良好である。 最終補綴装着直後の右上最上段のSmile時の写真と比較されたし。 | |
Implantが骨と統合された後のX-ray所見。 生理的な加齢現象としての歯槽骨吸収が将来進んだ場合で Implant周囲組織に異常が起こらない事を仮定した場合、 両隣接歯よりも長期的安定が期待できそうである。 又天然歯のサポートも充分に機能を果たすものと思われる。 ご家族と患者さん本人の満足を得れた結果であった様子であるが、 この後は定期的メンテナンスが重要であることを周知していただきたい。 | |
この症例の患者さんの声
高校3年生の頃に上の前歯から、犬歯が生えてくるようになり、気になりだしまず、
地元の歯科医院に行きましたが抜くのが困難であることを伝えられました。そこで、姉の学校の付属歯科病院へ行きました。
やはりそこでも困難であると言われ面倒になった私は、抜くのをあきらめていました。
が、社会人になり、もう一本生えていない犬歯の存在に気が付きました。
その頃、前歯が噛めなくなり姉が勤めている「せん歯科」を薦められ来院しました。
院長に診て頂き犬歯2本を抜きました。
特に右上前歯の上にあった犬歯のせいで、
歯根が溶けてしまっていて保存不可能と診断され、
ブリッジとインプラントと迷い姉の薦めた「インプラント」を行う事にしました。 |